ダイヤリー

7月, 2017年

自然界における家〝巣〟 

2017-07-14

こんにちは。

今日は、岸和田市K様邸の設計に伴い建築模型を製作しましたのでご紹介したいと思います。

提案させて戴いたプランは全部で10案を超えましたが、そのうちの有力な2案のみ模型化しました。

まずは一つ目。

動線は、正面の三角の部分から入り右手方向へ。

これは、建物の短手方向に向かっていくアプローチとなりますから、少しでも奥行を出すため細くし、“通り”のようになるよう計画しました。

細いアプローチの先に玄関ドアがあるわけです。

また、ドアの施錠/開錠をする際、雨天時に濡れない様にするため、2階のバルコニーを突き出し玄関ドアまでの屋根代わりになっています。

その部分は、下から見上げると天井になっていて、天井埋込型の照明器具を配置すれば、通りを歩く足元を照らしてくれます。

同時にファサード(正面)の三角の部分が浮き上がり不思議な雰囲気を出してくれる間接照明にもなります。

三角の部分から出入りするイメージの根源は、自然界における家を意識しました。

自然界における家とは“巣”となります。

この三角の部分は巣穴を表し、それは活動(生活)の拠点となる出入り口なわけです。

人や物が出入りする様は稼働を意味し、“生”(いきる・せい)を表す。

 “生” ⇒ “繁栄”へと繋がっていくよう、まさにこれからこの地で根を張り成長していくお施主様への想いを込めたファサードとなりました。


↑玄関ドアを開けたらこれまでの細いアプローチとは相反する開放的な画となるよう、大きなFIX窓を設けました。

ここから見える景色は先述のとおり、開放的でなければなりません。

隣地状況を調査したのちここに位置を決めました。


↑東側

窓が多い東側は隣地にも恵まれ、開放的で柔らかい日差しが差し込むイメージです。

各部屋は、中庭のウッドデッキを囲むように配置されていて、それぞれの居室にも明るさが届くよう配慮しています。

日差しが強い夏には、室内に熱を入れない工夫の一つに庇が有効とされてきました。

もちろん庇は有効ですがこちらには庇は設けず、すっきりとした意匠にこだわりました。

それぞれの部屋の外壁を結べば三角形となり、三角シェードを張れるよう計画をしています。

夏の暑さ対策には、三角シェードで影を落とせるという事です。


↑西側

西側の半分は、実家が隣接しているため隠れてしまいます。

ちょうど西日の盾となってくれますね。(笑)

しかし、残念ですが採用されず廃案となってしまいました。

・・・そして二つ目。


↑先の案より延面積を増やすということで、この案はLDK20帖を確保し、それに加えて正形としました。

敷地の前面が南側で、南側をもっと生かすために庭やリビングを計画した案です。

しかし南側は接道であるため、人や車が通ります。

室内のプライバシーの確保が必須ですから、塀を設け対応しました。

生垣にはせず、メンテフリーのモルタル製の塀で検討しております。


↑東側は、先の案のいいとこどりです。


↑北側

敷地が北側方向に向かって、狭く細くなっています。

この手前の細い部分は、1階が浴室で2階はWCLを計画しています。

1階浴室の隣の洗面脱衣室から直接、外の物干し場に出られるようテラスドアを設けています。

物干し場は東側に配置していて、正午頃まで日差しが差し込みます。(現地で確認済)

お施主様からは、朝いちばんに洗濯物を干し、夕刻までには取り込むとお聞きしていたのでこの場所に配置する事にしました。


↑西側

今回は西側に、玄関ドアを配置しています。

アルコーブ+下屋で構成していますから、雨天時にも慌てず施錠/開錠できるでしょう。


↑インターフェース。

ウッドデッキを設け、夜には照明に照らされた植物たちを一望できるLDK。

家族を癒す落ち着く空間になりそうです。

・・・という事で、意匠はこちらの案で決定しました。

2月23日に平面図の原案を3パターン提出してから、お施主様と毎日のようにメールで打ち合わせを重ねること、5ヶ月。

提案プランは10以上・・・。

次のステージは、建材・備え付け家具・システムキッチン、システムバス等の水廻り・照明器具等々、ディティールを取り決めていきます。

一方、現場では建基法第43条の敷地後退に伴う擁壁工事が進行中。

基礎着工まで、まだもう少し時間が必要だろうと思います。

建築の下準備@K様邸

2017-07-11

こんにちは。

岸和田市K様邸の新築工事についてご紹介します。

ご実家の敷地を分筆後、新たな敷地へ新築を建築する予定です。

↑敷地内に民間の水路が通って来ていましたが、何故か途中で水路が途切れ、無くなっていました。

流量は極わずかですが、行き場を無くした水たちが溜まり、辺りは沼地のようになっていました。

生物もいました。

しかし、水はどこから流れて来ているのか?

辺りを散策すると、どうやら近隣の住宅3件分の雨水が流れて来ているような。

民民のものですから、役所に聞いてもわかりません。

雨天時にはやはり流量が増え、冠水するほどに。

このままだと地盤にも影響してきますので改善するため水路を延長しました。

ため桝を設け、裏手の隣人さんに許可を戴き、民間の水路へと接続しました。

工事が終わり、流れていく水を眺めて。

この季節、敷地内の草もよく伸び、草原にはたくさんの生物が住みつきます。


↑ユリによく似た小さな花が自生していました。

とても上品で可愛い花でした。


↑建基法第43条第1項ただし書き道路に伴う敷地後退を役所から求められ、現在工事中です。

敷地と道路の高低差もあるため、コンクリートの擁壁を造り、道路状空地としてみなされるよう対応します。

星に願いを

2017-07-07

こんにちは。

九州の福岡県と大分県の一部の地域に非常に激しい雨が降り、甚大な被害が出ておりますこと。

避難を余儀なくされている方々へ、ここ大阪からお見舞い申し上げます。

また、現地で懸命に救援活動されております自衛隊員には、同じ日本人として感謝申し上げます。

この一連の災害。発達した梅雨前線の影響だとか。

『・・・雨。』

少し考えてみる・・・。

日本は国土の3分の2が森であるといわれています。

海や川や山脈に囲まれ、その美しい自然が生む光と影。

普段は穏やかに流れる川も、稀にみる豪雨となれば支流から水を集めて川は氾濫し、土砂と共に集落へ。

日本特有の豊かな自然が、皮肉にも災害に直結するのでしょうか?

現代の人々は、先人たちが残した過去の災害記録に倣い、知恵と技術で今日まで自然と共存してきた背景があります。

しかし近年、その予想をはるかに上回るほど、私たちは自然形態を変化させてしまったのか?

・・・。学者じゃないので、さっぱりわかりません。

が、単なる嘆きにならないように。

子どもたちや孫たちに美しい自然を、地球を、残していくため私たちがやらなければならないことを、いま全力でやるしかないと痛切に感じます。

美しい自然たちが、美しい姿でいられるように。

末永く共存していけるように。

壊さないように。



大阪府岸和田市の注文住宅・新築・リノベーション|有限会社サンケンエンジニヤリング
有限会社サンケンエンジニヤリング
  公益社団法人大阪府建築士会正会員  大阪府知事許可(般-25)第135626号
本社 〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1-10-40-1303 TEL 06-6241-6678 FAX 06-6241-6679
岸和田営業所 〒596-0832 大阪府岸和田市極楽寺町570 TEL/FAX 072-426-3018

Copyrights © 有限会社サンケンエンジニヤリング All Rights Reserved.禁無断複製、無断転載
page top